「一発逆転ホームラン」で文武両道のUCLAへ

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Kazumaさん

大学: カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)

専攻: Geography(地理学)

卒業: 2016年 6月

出身校: Chabot College

インタビューアー:Karen

ではさっそく!Kazumaさんの留学のきっかけを教えてください!

これまでのインタビュー受けてきたみんなと違って、留学もしくはアメリカに特に強い憧れがあったわけではなかったんです。父親が留学経験者であり、世界を相手にビジネスをする経営者だったのもあって、英語はさけて通れない道だという気持ちはありましたね。何だろう、自分にとって留学は、やりたくないけどやらなければいけない夏休みの宿題みたいな物でした。高校二年で父親が死去。日本のトップ国立大学に行くのが当たり前だと言いきかされてきた存在がいなくなったことで、もっとほかの道にいけるのではないかと視野が広がりましたね。日本の大学から大学院という道も考えましたが、日本の大学に通う兄達を見ている限り、自分の意識を日本の大学だと保てないのではないかと思ったことにより留学がより現実的になりました。

さらに3.11が起こった際、自分は大阪にいたため地震は体験しなかったものの、日本がそのの際に直面した深刻な放射能問題などを受け、今まで当たり前に感じていた日本というものが意外とあっさりと簡単になくなってしまうのではないかという感覚を得ました。当たり前なものが案外もろく崩れ去ってしまうこの世の中で、サバイバル能力をつけ、たくましくなることが大切なのではないかと思ったため、日本の大学よりもタフになれる環境であるアメリカの大学で学ぶことを決めました。

なるほど、ずいぶん複雑な出来事が絡み合って今のKazumaさんをアメリカへと送ることになったんですね。Kazumaさんはどこのコミュニティカレッジに行かれたんですか?

ベイエリアにあるChabot Collageというコミュカレに通っていました。日本人が自分しかいなかったため、日本語を話す機会はほとんどなくココロの休まる相手がいなかったため精神的にタフになりましたね。また、コミュカレ時代はアメリカ人の友達のホームパーティーに積極的に参加するなど、感覚で判断せず、フットワークを軽くして何でも経験してみることをこころがけました。それまで自分は積極的に動く人間ではないと思ってたのですが、いざやってみると案外できました。あまり自分自身はこういう人間だと決めつけないほうがいいんだなと思いましたね。

日本人が少ないコミュニティカレッジだからこその経験ですね!興味深いです!次に留学先としてカリフォルニア、そして特にUCLAを選んだ理由を教えていただけますか?

アメリカの大学進学を考える際、まず考えるのは私立大学に進むか公立大学を選ぶかということだと思うのですが、私立大学に入学するためには高校時代からGPA、TOEFL、SATなどのアプリケーションの準備を始めるのが一般的であり、自分の高校時代、浪人というギャップ、そして英語力を考慮すると現実的ではないのに対し、公立のトップ校は、コミュカレからの編入が一般的で、コミュカレ以前のバックグラウンドは考慮されないこともあり、「良い意味で自分の人生をリセットできる。一発逆転ホームランじゃないか。」と考えました。学費も抑えられますしね。

カリフォルニアは公立のトップであるUCが集まってる地域であったためそこにあるコミュカレを選びました。編入前のUCLAに対する印象は、ずばり、文武両道。カレッジスポーツが好きだった上、アメリカの大学らしい雰囲気もありUCLAはとても魅力的でした。コミュカレがベイエリアなのもあり、サンフランシスコではなく南部のロサンゼルスという違う環境に身を置きたかったのもUCLAを選んだ一つの理由です。

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続きましてKazumaさんのアプリケーションの内容に迫っていきたいと思いますよ!まずは編入時のGPAを教えてもらえますか?

3.86でした。UCLAのGeographyはレベルは全米トップなのですが、3.7を超えていれば合格の可能性はあると言われていたので、授業選択の際、楽にAを取れるクラスなどを選ばないといけないというプレッシャーを感じたことはなかったです。自分の学問的好奇心をコミュカレでも深められたというのがとても大きかったですね。

コミュカレにとても素敵なGeographyの教授がいて頑張り甲斐があったっておっしゃっていましたよね!課外活動は何をされたんですか?

San Mateo にある日系アメリカ人コミュニティセンター(JACC)でボランティアをしていました。受付と電話対応など事務作業をやっていました。そこで働く人達は、皆移民で80代以上という高齢化societyで、力仕事をしたりもしていましたね。ボランティアを通して日系アメリカ人の歴史を学び、逆に今の日本の事情を伝える役目もしました。

地理学専攻を決めてから、百聞は一見に如かずというように、ネット社会とはいえ実際のコミュニケーションを通して何かを学ぶことが必要であると考えたためこのボランティアを選んだのですが、とても有意義で濃い時間を過ごすことができました。

フットワークを軽くして自分で行動を起こすというコミュカレ生活で得た能力がボランティアを探す際に役に立ちましたよ。

アプリケーションのためにどんな課外活動やクラブ活動をすればいいか皆悩むと思うのですが、僕は量より質だと思います。一杯いろんなことをやるのもいいですが、濃さが大事。経歴を飾るということに振り回されすぎないで、長く続けられて、語れるような経験をすると良いと思います。友人の中には、ビジネスを起こしたり、コンサルのようなことをして地元のレストランの売り上げを上げる活動をしていた人もいましたね。

せっかくやるなら学ぶことが多くて楽しい活動のほうがいいですよね!それでは現在の専攻を決めた理由を教えてください!

高校時代地理をやって興味はあったのですが、アメリカで触れてきわめてディープな学問だということに気が付きました。大学でなにをやるかを考えた時に自分は考える力、critical thinkingを養うことが大切だと思ったんです。特にそれを養う方法として、広範な知識(extensive knowledge)を得たいと思ったのですが、自分のなかのそれが国際関係論、経済学、政治など幅広い分野をカバーする地理学と合致していると思って地理学にしました。地理学は日本ではメジャーな学部ではないですが、これこそ物事を多面的、客観的に捉え、考えることできる学問だと気が付いた時、自分だけが見つけてしまったような気がしてうれしかったのを覚えています。

余談ですが、コミュカレ時代に専攻を決める前に数学をとっておいたのが個人的に後々自信になりました。学部選択の際、数字を扱う経済学などにも選択肢が広がった上、キャリアの幅を広がりましたね。文系だとしても苦手意識を持たずに数字に触れることをおすすめします。

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日本では地理学を学部として設置している大学は少ないと思うのですが、KazumaさんはUCLAでどのような勉強をされていますか?

Z: 都市開発(urban planning)と人口地理学( population geography)が特に面白かったですね。Urban Planning では、ある地域に作られた建物が生み出す経済効果や、周囲に及ぼす影響について学びました。環境問題、経済問題も複合的に関連していることが見える文系っぽくもあり理系っぽくもある授業です。レポートでは1964年のオリンピックで建設された競技場のその後の使用用途やその経済効果をもとに2020年開催予定の東京オリンピックで建設予定の建築物を分析しオリンピックがもたらす経済的、文化的な影響について書きました。

スタジアムの建設が人々にスポーツという文化を定着することにつながり、結果的にその地域の人々のライフスタイルを変えることになる。そこには政治的なイデオロギーも絡むなど興味深かったですね。

またpopulation geographyでは、それぞれの国の人口推移を元にその国の政策や文化について学びました。たとえばヨーロッパは全体的に人口は減り続けていますが、フランスは高い出生率を保っています。一方ドイツはフランスと同じ国力を持っているのに出生率は低い。二国の相違を元にその国がとるべき政策や、日本にどう応用できるかということを考えましたね。

Kazumaさんにとってアメリカで辛かったことは何でしたか?

自分の殻をやぶり間違える勇気を持つことに苦労しましたね。日本の英語教育って完璧主義なところがあると思うんです。言い間違えをしたくないな、などの恥の文化がしがらみとなって最初は発言できない自分にふがいなさを感じました。

ある経済学の現象を説明しろと授業で言われたことがあったんです。頭では理解できたけれど、うまく説明することが出来ず拙い答えになりクラスの人に笑われました。恥ずかしくて悔しい思いをしましたね。でもそこで発言したくないと思うのではなく、このプロセスを繰り返そうと誓ったんです。自分の中の成長になりましたね。

準備はするけれど完璧を求めすぎるのではなく、長期的な目線で見て自分の成長を考えた上で、その場での恥を大きいものだと考えないことが大事だと思います。韓信匍匐(かんしんほふく)っていう四字熟語があるじゃないですか。まさしくあんな感じですかね。

英語力に関しては、編入するまでにネイティブにならないといけないと最初は思っていましたが、自分のペースで随時求められるレベルをクリアしていけばいいと思うようになりました。初めから完璧主義なとこがある日本人ですが、完璧に喋れないといけないという見方は変えたほうがいいと思いますね。

語学の壁は失敗することでしか乗り越えられないなというのは私も日々実感しています。そんなKazumaさんはUCLAのどこが好きですか?

先ほども言いましたが、アメフトをやってたこともあって文武両道としての誇りが強い校風が好きです。キャンパスも綺麗ですし、カレッジ周辺の街、ウエストウッドも安全ですからね。また、全米トップレベルの大学でありながら、嫌なエリート意識を持っている人が少ないところも特徴だと思います。ぴりぴりしてないゆったりした雰囲気ですよね。皆やるときはやりますが。

ロサンゼルスという都市にあるのも魅力だと思います。都会は文化的刺激に触れる機会が段違いな上、ロサンゼルスはアメリカの中でもトップレベルの文化的発信地。刺激的ですし、アメリカの最先端が見える気がします。あ、あともちろんビーチが綺麗です!

Kazumaさん意外と母校愛に溢れていたんですね!知らなかったです!(失礼)卒業は今年の夏ということですが、 卒業後の予定は決まっていますか?

外資系(アメリカ)のIT企業で働きます。ユニークなプログラムで、初めの半年は本社配属という形でアメリカで研修をし、その後は同企業の日本法人で働く予定です。

アメリカにいたからこそ直面した様々な困難を乗り越えてきたという自負があるため、社会に出てから解決しにくい問題ばかりに出会うことになったとしても、その自負を持ってタックルしていきたいと思います。

また、一つの問題に対して多角的視点から客観的に深く物事の本質を見極めるということをGeographyから学んだのでそれも仕事で活かせるんじゃないかと思います。

素敵なKazumaさんのますますの活躍をお祈りしています!それでは最後に留学を考えている人に一言お願いできますか?

Z:

On the field, anyone will taste humiliation once or twice while playing.

A player that never suffered from it doesn’t exist.

But the first-class players, as a tribute to all their efforts, will quickly stand up.

The average players will stand up after a little while.

And the losers, will keep lying down on the ground.

-Darrell Royal

(American Football Coach of University of Texas)

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寝っ転がってばかりのKazumaさんなのに、カッコいい。。。笑

Kazumaさん、ありがとうございました!!

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